新宿鮫風化水脈(大沢在昌)を読んだ感想を紹介!おすすめしたいのはこんな人!

 

今回は、大沢在昌さんの「新宿鮫風化水脈」の感想をご紹介したいと思います。

「新宿鮫シリーズ」は、大沢在昌さんのハードボイルド小説シリーズで、映画、テレビドラマ、漫画化もされていて、今回の作品もその中の1つ。

人気シリーズですし、是非お勧めしたい作品です。

最後までゆっくりとご覧くださいね!

大沢在昌「新宿鮫風化水脈」の感想について

早速、大沢在昌さんの「新宿鮫風化水脈」の感想をご紹介します。

「新宿鮫」は大沢在昌氏の代表的作品で、直木賞も受賞しています。シリーズ化していてどの作品も面白いのですが、私が一番好き作品はこの「風化水脈」です。

主人公新宿署のアウトロー刑事の鮫島警部と、第1作から数シーン出てきて「将来鮫島のライバルになるだろう」と思わせていた昔気質のヤクザの真壁。そして駐車場の管理人をしている謎の老人。

3人のそれぞれの人生の今と昔が同時進行で描かれていきます。

文章のトーンは普段の新宿鮫シリーズとは異なって、ゆっくりと落ち着いたテンポで進んでいきます。登場人物の中で、ヤクザの真壁は現在の自分の境遇や恋人との関係に悩みんでいて、読んでいて感情移入しますよ(私は「真壁=哀川翔」と重ねて読んでいました)。

ライマックスで謎が一気に解けるわけではなく、徐々に明かされていくので飽きさせません。

そして、ラストシーンは怒涛の展開で3つの人生が交錯して一つに繋がる展開です。新宿鮫シリーズは物語の展開上、鮫島の仲間や相棒が不幸になることが多いのですが、この作品は登場人物全員がハッピーエンドを迎えるであろう結末が待っていて、読後感は素晴らしいです。

シリーズの中では「異色の作品」と言っても良いのですが、私はこの作品がシリーズで一番だと思っています。

この作品はたくさんの人に読んで貰いたいですね。

大沢在昌のプロフィールや経歴について

大沢在昌さんのプロフィーをご紹介します。

プロフィールについて

  • 名前:大沢在昌(おおさわありまさ)
  • 本名:大沢在昌(おおさわありまさ)
  • 年齢:68歳(2024年9月現在)
  • 生年月日:1956年3月8日
  • 出身:愛知県
  • 身長:不明
  • 血液型:不明

経歴やエピソードについて

大沢在昌さんは、子どものころから推理小説が好きでたくさんの本を読んでいました。中高時代から自分で作品も書くようになって小説家を目指します。

22歳でデビューしたが本がほとんど売れず、大沢さん本人を自虐的に「永久初版作家」と自分を呼んでいました。

そして、32歳の時に書いた「新宿鮫」が大ヒット。以降、このシリーズが代表作になります。

「新宿鮫」以外にも多くの作品がシリーズ化されていて人気があり、特に佐久間公シリーズは大沢在昌本人を主人公として投影していて、主人公は作者自身と同じように年齢を重ねて、人間的にも成長していく作品となっています。

大沢在昌の代表作品

大沢在昌さんの代表作をご紹介します。

  • 新宿鮫シリーズ
  • 佐久間公シリーズ
  • 狩人シリーズ

大沢在昌さんと言えば、やはりシリーズ化されている作品が人気で、特にこの3つは読んで欲しい作品ですね!

大沢在昌「新宿鮫風化水脈」はこんな人におすすめ!

最後に、大沢在昌さんの「新宿鮫風化水脈」はこんな人におすすめとして是非読んで頂きたいです!

この「新宿鮫 風化水脈」は推理小説のファンの中でも特にハードボイルド小説が好きな人に薦めます。

派手な展開は少ないですが読みごたえがある作品なので満足してくれると思います。

また、中高年のキャラクター3人の人生や日々の生活での苦悩が描かれているので、同世代の人にも読んで何かを感じて欲しい。

さらに、新宿鮫シリーズのキャラクターはストイックなタイプが多く、女性の心に刺さると思いますので、是非女性にも読んで欲しいです。

大沢在昌さんの作品の文章は読みやすいので、心の動きが伝わりやすいですし、普段小説を読まない人でも読み進んでいけます。

特に「新宿鮫シリーズ」は大沢在昌さんの代表作なので、誰が読んでも面白いと思います。

大袈裟かもしれませんが日本人全員に呼んで欲しい作品です!

まとめ

今回は、大沢在昌さんの「新宿鮫風化水脈」についての読んだ感想やおすすめしたい人などについてご紹介しました。

現在はハードボイルド・冒険小説作家、推理作家として人気の一人ですが、デビューしてから11年間で28冊の本を刊行しているものの全て初版だけだった大沢在昌さん。

しかし、「新宿鮫」がベストセラーとなり一気に飛躍。

ちなみに、原稿は全て手書きというから驚きです。

今後も素晴らしい作品を執筆していってもらいたいですね!

最後までご覧いただきありがとうございました。